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あしたのために(その1)

2015/06/23

グローブ作成の巻

車いすは手でこぐものですから、車輪(ホイール)には回転させるためのハンドリム(海外ではプッシュリムと言ったりします)が
付いています。

そのハンドリムをこぐために選手それぞれは自分でグローブを作成しています。

より速く走るために、より力をうまくハンドリムに伝えられるようなグローブを作ろうと選手は皆かなりの時間をかけています。

今使っているグローブは前々から何となく異変を感じていたのですが、ついに樹脂がバキっと割れてしまったのでトレーニングの休日を利用して久しぶりにグローブを作成することにしました。
というか作らないと翌日から練習ができないので何としても一日で作るしかなかったのですが(笑)

作成手順は大まかに写真のとおりです。
ギプスなどに使う医療用の熱可塑性樹脂を熱してこねて形を作っています。
一回で納得がいく出来になることはまずないので、形を作っては熱して調整してということを何度も繰り返します。
出来上がったらG17でゴムを接着して完成です。
樹脂までの段階で感触が良かったものでもゴムを貼りつけて実際にこいでみたら全然ダメってこともよくあります。
とてもデリケートで難しい道具です。
そのため上手くいった時はその分とても嬉しいです。これならあの選手にも勝てるかも!と空想したりします(^^)

この日は朝から晩まで格闘して、都合3個作りました。
休みの日はできれば競技のことは考えずのんびりして過ごしたいのですが、なかなかそうもいきません(^_^;)
でもこれで何かあった時も大丈夫かなと思います。右手用だけですが(笑)

さて、写真4のハンドリムですがこちらも限界をむかえていて、白い部分はゴムが減って下地が見えてしまっているところなのです。

ということで次回は、ハンドリム編をお届けしたいと思います。

お楽しみに(*^_^*)

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